僕はあまり漫画をよく読む人間ではないんです。好きなんですが、読み始めると止まらなくなったりするので、今はあまり意識的に読まないようにしています。
(それでもONE PIECEは最新刊が出るたびに買っています。)
実はそんな中、ずっと繰り返し読んでいる漫画があります。
「富士山さんは思春期」です。
もともとは、マンガボックスで数話公開しているのを読んでハマってしまいました。
よく読むっていうのは、Kindleで買って、電車の中とかで何度も読んでいるんですね。というかたまに読みたくなるんです。甘酸っぱいのが欲しくなると。
これ、青春恋愛物なんですが、青春恋愛物ってとってもドロドロした展開とかあって僕は余り好きじゃないんです。
ドラマとかもそれが嫌いであまり見ないくらいです。
でもこの漫画は、そんなドロドロした展開がまったくない、すごく軽く読めて、それでいてキュンキュンが味わえる漫画なんですね。僕はそこが好きです。
青年マンガなので、少しエロい表現もありますが、男子中学生目線のエロさで嫌な感じがしません。
後半になればなるほど、そういった表現も少なくなっている気もします。
2015年の年末に最終回を迎え、最終巻が先日の2/27に発売になりました。
8巻で完結です。
内容は2人の中学生の
身長が181cmの女子中学生「富士山さん」と、その幼なじみの「かんば」君の二人の恋模様を描いています。
ちなみにいきなり付き合うことになります。
二人の中学生らしい、初々しいやり取りが非常に良い!
二人は、富士山さんの身長を除けばごく普通の中学生。
妙にイケメンだったり、美女だったりというわけでもない。それがまた良いのかもしれない。
(でも富士山さんは普通にかわいい)
また、本書の特徴として、会話や文字による心情の表現が少ないです。
だからこそ、今このシーンだとこうやって考えているんだろうなぁとか、考えてしまうんですよね。
それがまたいい!!
そして、ぜひこれは恋愛に悩む男性に読んでもらいたい一冊です。
カンバ君は、はじめはどーしょもない男子中学生だったんですが、富士山さんと付き合うことになって、どんどん良い男になっていきます。僕も見習わないとなーと思うことも多々ありました。
忘れかけていた女性と付き合う基本を思い出させてくれたなと思っています。
・彼女のために一生懸命
・何気ない気配り
・素直に自分を出して距離を縮めたり
・素直に謝ります。
・ちょっとしたサプライズや遊び心
はじめは、付き合い始めたと行っても積極性もない富士山さんですが、彼女もどんどん自分の気持ちを表現していきます。その変化もまたいい。
カンバ君の男としての成長。 恋愛の基礎がギュッと詰まっています。
***** 以降ネタバレがあります. もしこれから読みたいと思った方はご遠慮ください *****
最終巻まで読み終えて、
二人は中学2年の修了式から付き合うことになりますが、全巻を通して中学3年生の修了式までの1年間を描いています。クラスメイトにバレないように交際していくのが中学生らしくていいなと思っていました。妻と最後はどうなるのか。結局別れてしまうのか、どうなのかを話していた時期もあり、最終回が気になってしょうがなかったです。最終的に、クラスメイトの前でカンバくんが富士山さんに”好き”だと言うシーンですごくホッとしました。お互い、徐々に距離を縮めていきますが、直接”好き”だという事を伝えたのは最終巻になってからでしたね。
カンバ君はすごく富士山さんを想っていて、それが伝わったのか、最後に富士山さんが
“いつも大事にしてくれてありがとう”
というのがものすごく暖かい気持ちになりました。これ読んで俺も妻を大事にせなあかんなぁ。と思いましたねー。
もう、新しい二人のやり取りを見れないのは本当に寂しいんですが、こういう終わり方で良かったです。これからも荒んだ気持ちの時はまた読んで暖かい気持ちにさせてもらおうかな。
いい漫画でした!
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